スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←消毒の香りに包まれて →When You Wish Upon A Star  Melancholy Of Dragon
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 学園物語
もくじ  3kaku_s_L.png 被虐のうた
もくじ  3kaku_s_L.png 青き日々
もくじ  3kaku_s_L.png 昼のぼる月
もくじ  3kaku_s_L.png 双子の神
もくじ  3kaku_s_L.png 夏物語
もくじ  3kaku_s_L.png 濁流
もくじ  3kaku_s_L.png 青き日々の情景
もくじ  3kaku_s_L.png 小説の断片
もくじ  3kaku_s_L.png 小説
もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
もくじ  3kaku_s_L.png 記憶の中の少年
もくじ  3kaku_s_L.png 掌編小説
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 短編集
もくじ  3kaku_s_L.png 遷都物語
もくじ  3kaku_s_L.png 陽炎のように
もくじ  3kaku_s_L.png あの日の情景
もくじ  3kaku_s_L.png BGM(動画+詩)
もくじ  3kaku_s_L.png 闇詩(詩)
もくじ  3kaku_s_L.png 渇き
もくじ  3kaku_s_L.png 紅い闇
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
もくじ  3kaku_s_L.png Lost Files
もくじ  3kaku_s_L.png 戯言
もくじ  3kaku_s_L.png 乾き
  • 【消毒の香りに包まれて】へ
  • 【When You Wish Upon A Star  Melancholy Of Dragon】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

Melancholy Of Dragon 竜の憂鬱  漆黒の竜 ダークドラゴン

The Stranger

 ←消毒の香りに包まれて →When You Wish Upon A Star  Melancholy Of Dragon


「ところで、ミッションのことだけど」

話し出した相棒に、気を利かせたのかバーテンが離れようとした。

「別に、国家機密じゃねえからそんなことしなくてもいいぜ、あんたの口の硬さはよくわかっちゃいるからな」思わず声をかけた。

「そうね、こんな奴より礼儀正しいから」

そういいながらガーディのやつが席をたち、少し離れた場所で酔いつぶれていた男の首にふいに肘を落とす。

「さあこれで、盗み聞きしてる者は誰もいないわね」ニッコリと笑いながら席にともどるガーディ。

Hyuu、さすがはマダム」バーテンが口笛を鳴らす。

「盗み聞きどころか、これじゃあもう酒ものめねえぜそいつは…」

頭と身体をつないでた首がちぎれた男を眺めて、そうオレはつぶやいた。

「依頼は…ステラのこと、ヴィヴァームスからの正式なものよ」ガーディの口調が改まった。

「ビノスの秘密について嗅ぎまわってる奴がいるらしいわ、それにアナタのことについても関わってくるからって…」

「BDとDWの秘密か」オレの声も低くなった。

「それでまずは、LXXの本社中枢のバンクに趣いて覗き見の足跡から調べて欲しいそうよ」

「で、どうやって?」

「そこは、プロにお任せするらしいわ」

相変わらずの冷たい対応にため息が出る。

「やれやれだぜ、招待も受けずに敵陣に乗り込むのか…」

「手引きぐらいはしてくれるそうよ、あの子がね」

そう言ってガーディが振り向いた先には、満面の笑みを浮かべたステラがこっちを向いて手を振っていた。

「ファーン久しぶりい!」遠くからEEすぎる声。

「ターゲットがうろついてどうすんだよ…」

つぶやいたオレは小声でガーディに囁く。

「ナンバー3にコンタクトできるか?」

「えっ、えっ何の話?ビムにファンが此処にいるからって聞いたけど」

能天気な声が近づいて割り込んでくる。

「アクセスを開始したわ」にこにことステラに愛想笑いをしたままガーディが応えた。

「サンクス」

「えっ、なんなの?私…にも…教え…、ビムからの…通信みたい…」

能天気な声が不意に眠たげな声にと変わる。くりっとした瞳が閉じられ俯き暫く黙り込むステラ。

やがて不意に顔を上げた時には愛くるしさは消え、冷徹なヴィヴァームスのそれに替わっていた。

「ファング久しぶりね、私に何の用かしら」

声までもかわり、まるで別人が乗り移ったかのようだった。

「とにかく、ステラじゃ話にならねえだろ?」構わずに話すオレ。

ひとつの身体に二つの心の二対の人形の秘密はオレも周知していた。

「サイクルの完璧なコントロールは私でも無理なのよ、エルフィーのアナタならわかるわよねマダム?」

優雅に腰を下ろしたステラだったはずの少女はちらりとガーディをみながら言い放った。

「それと、アナタの情報網もあまり当てにはならないようね、私はもうナンバー2よ」敵意むき出しの声が続く。

「ああ、そのことね、それならもう手にしているわ。ファングにはもうロード済みだけど、彼はいつも記憶チップなんて確認してないから。それにプロフェッサーによるトップダウンのお宅の組織に序列はあまり関係ないみたいだから、訂正する必要もないかと思って」

負けずに返すガーディの声も辛辣だった。

…やれやれ まったくこいつらときたら

オレは舌打ちをした。

「ともかく、概要だけでも」諦め口調でオレが言うと争いは中断となり、これまでの経緯を話し始めた。

「それこそ私の昇格にも関係があるのだけど…」

ステラが話した内容は、先月まで組織のナンバー2であった男が最近組織を脱退したこと。

その男には情報漏洩の嫌疑が掛けられていた事。

LXX内のメモリーバンクの極秘ファイルにアクセスできる権限を持っていたこと。

ファイルの中には、試作中の重機やBDの情報も入ってたこと。

それのファイルが明らかにスキャンされた跡があったことなど。

「重機?兵器の間違いじゃない?」ガーディが口を挟む。

「うちの会社は、コロニー開発などを支援する総合重機メーカーなのよ」すかさず切り返す声。

「表向きはね、でも帝国に大量の重機も納入してるし、軍用の」

「それはあくまでも、開発途上での副産物だわ」

「その副産物が年間売上の68%を占めてるみたいね」

「それはここ十年の平均値でしょ?前期は41%にとどまってるのをご存知なくて?」

…やれやれだぜ

誰のために張り合ってるのかわからない女の戦いに、余所者に成り果てたオレは深い溜息をつくしかなかった。



関連記事
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 学園物語
もくじ  3kaku_s_L.png 被虐のうた
もくじ  3kaku_s_L.png 青き日々
もくじ  3kaku_s_L.png 昼のぼる月
もくじ  3kaku_s_L.png 双子の神
もくじ  3kaku_s_L.png 夏物語
もくじ  3kaku_s_L.png 濁流
もくじ  3kaku_s_L.png 青き日々の情景
もくじ  3kaku_s_L.png 小説の断片
もくじ  3kaku_s_L.png 小説
もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
もくじ  3kaku_s_L.png 記憶の中の少年
もくじ  3kaku_s_L.png 掌編小説
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 短編集
もくじ  3kaku_s_L.png 遷都物語
もくじ  3kaku_s_L.png 陽炎のように
もくじ  3kaku_s_L.png あの日の情景
もくじ  3kaku_s_L.png BGM(動画+詩)
もくじ  3kaku_s_L.png 闇詩(詩)
もくじ  3kaku_s_L.png 渇き
もくじ  3kaku_s_L.png 紅い闇
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
もくじ  3kaku_s_L.png Lost Files
もくじ  3kaku_s_L.png 戯言
もくじ  3kaku_s_L.png 乾き
  • 【消毒の香りに包まれて】へ
  • 【When You Wish Upon A Star  Melancholy Of Dragon】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【消毒の香りに包まれて】へ
  • 【When You Wish Upon A Star  Melancholy Of Dragon】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。